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さて、こんな夫ですので
一緒にテレビを観ている時でも、気が抜けません。
例えばニュースを観ていると急にこんな事を訊かれます。


『TPPについて、どう思ってる?』

『働いてる人の〇%が60歳以上なんだって!
この数字を見て何を思う?』

1

ニュースなんて『ほぉ~』て感じで
ぼんやり見てる私がですよ?
夫とTPPについて熱く議論を交わせる訳ないじゃないですか…

何がベストな回答なのかもよく分からないまま


『まぁ…いいんじゃないスか(汗)?』


なんてテキトーな事を返したら最後、


『あのな…このニュースの、
この数字から何を読み取るのかと云うとだな…』


夫の“ニュース解説”を延々聞かされるのです。




そうそう!こんな事もあります。


『ねぇ、ねぇ…ネットで…あ、
豆腐屋のおじさんが…いや、私が…』


ちょっと慌てて話しかける私に


『ったく!キミは主語が多すぎなんだよ。
俺はいったいどこに気持ちを置いて話を聞けばいいんだよ?
もっと落ち着いて、頭の中で話をまとめてから
話し始めな…』


そんな時、私は心の中でこうつぶやくのです。

2





ところで、私は家で仕事をしております。
ささやかな仕事ではありますが、お金も貰っておりますので
こればかりは“テキトー”ではいけません。

さて、月末近くなると
生真面目で計画的で、細かい夫から
招集を掛けられます。

3


翌月の予定を確認する定例の会議です。

“ふたりで休める日”
“夫の仕事スケジュールの報告”
“私の仕事スケジュールの確認”
“それに伴う私の仕事の進め方”
“その他しなくちゃならない事”など

“来月のお互いの仕事や予定のすり合わせをする”
それが、この会議の主旨です。

根がズボラな私の本音としては


『めんどくさ…』

4

なのです…が…、

最近になって分かってきました。

“嫌な事や、やりたくない事は後回しにしてしまう”
私のこの性格を熟知している夫が、
事細かく計画を立てる事により、
夫も私の仕事の進捗状況を把握し、
そうして、私に発破をかけて
仕事をキチンとこなせるように促してくれているのが
この『予定会議』の本当の主旨なのだと云う事に。



もうお分かりのように、
夫と私は共通点があまりない凸凹夫婦です。

私が夫をめんどくさいと思うように、
きっと夫もをめんどくさい妻と思っている事でしょう。


でも、思うんです。
私がどんなに失敗しても、
自信を無くしてどん底の時でも、
見放さず何度でも励ましてくれる、
この“生真面目でめんどくさい夫”が、
ズボラな私に“ちょうどいい人”なのだ…と。


凸と凹はひっくり返せば、ぴったり合うように。


そうして、もし凸と凹にちょっと隙間があったとしても
そこは私の得意のテキトーさで
『ま、いっか』
と言って笑って済ませてしまおうと思います。


それくらいは、夫も許してくれるかな(笑)

5



四回にわたり“うちのめんどくさい夫”について書いて参りましたが、
これで私の愚痴はおしまいです。


不快な部分も多々あったかと存じますが…

お付き合いくださいまして、
ありがとうございました。